オレンジ風船


オレンジ風船 作詞/作曲:つりあやめ

目覚めたら 耳が痛くなるくらい賑やかな場所で

どうやら たくさんの人と人の笑い声

それなら どうか僕も仲間に入れてくれないか

おっとどうした  身動きが自由に取れないみたいだ

 

あっちで泣いてる子供に向かって近付いている

真っ白な手からその子の手にへと僕は渡った

 

なんでこの子は僕を見上げ

満面の笑みを向けてくれたんだろう?

さっきまでなんにも聞きやしない

挙げ句の果てには泣きわめいて

気付けば困り果てていた

君のママとパパも笑っている

なんだかぼくも不思議と

幸せになるもんだ

 

少し前までいろんな色をしてる丸い何かに

囲まれて揺られている

あれ?僕もそうなのかな?

なら僕はどんな色をしてんだろう 教えてくれるかい?

「太陽みたいだね」と僕を見上げている

 

こっちは今では目が回るくらいに 振り回されて

いつしかママとパパ 見失ってしまったみたいだな

 

はじめて会った時のような

泣きべそかいて探し回っている

でもね僕が目印になるから

心配しなくていいんだよ

ほら向こうからママとパパ

優しい顔して手を振ってる

君の走るスピードに僕は

追いつけないよ 待ってて

 

もしもこの手を離されたら

どこまでも飛んでゆくのだろう

誰も見ることのできやしない

景色の中を彷徨うのかい?

 

そんなこと望んでやいないさ

できるなら君の笑顔とすぐ近く

愛に包まれた毎日に

ほんの少しでも色を足させてよ

そう長くは横にいられそうもないし

きっといつか君は忘れてしまうんだろう

だからせめてこの手だけは

離してほしくないなあ

 

隣でしわくちゃになっても